旅行に行こうと思うと、職場や学校の休みの時期に合わせるのでどうしても夏休みなどの長期休暇中の旅行を計画する人が多いのではないでしょうか。ただ、世間が休みの期間はオンシーズン。交通費もホテル代も高くなるのがネックですよね。それなら、旅行の時期をずらして6月に行くのはいかがでしょう。6月といえば、梅雨のまっただ中。ところが、すでに梅雨明けしているところもあります。それが沖縄。沖縄は梅雨入りするのも、明けるのも早いのです。この時期は観光客も少なく、航空券も割安なので狙い目ですよ。今回は、6月の沖縄旅行の見どころやおすすめスポットを紹介します。
沖縄の梅雨は本土よりも2週間から3週間ほど早く、早いときは6月中旬頃から梅雨明けします。梅雨明けするまでは湿気は多いものの肌寒いこともあります。一方、梅雨が明けると一気に真夏モードになります。紫外線は南に行くほど強く、6月でも沖縄の紫外線量は東京の8月以上です。梅雨が明けても沖縄には局所的に降るスコールがあります。
6月の沖縄は梅雨明けするまでは湿気は多いものの肌寒いこともありますので、風通しのよい薄手の長袖の服装がおすすめです。一方、梅雨が明けると一気に真夏モードになるので、出歩くときはサングラスや帽子を忘れずに。子どもがいる家庭であれば、子ども用の日焼け止めや帽子などで紫外線対策をしっかりしてあげてくださいね。日差しの強い正午前後は、外でのレジャーを控えるのも沖縄の夏を楽しむコツです。梅雨が明けても沖縄には局所的に降るスコール対策に折り畳み傘を携帯しておくと安心でしょう。
梅雨明けの頃に沖縄を旅するなら、ハーリーを体験してみてはいかがでしょうか。ハーリーとは、沖縄で600年以上続いている伝統漁船「爬竜船(はりゅうせん)」のレース。もともと豊漁や海上安全を祈願するためのもので、旧暦の5月4日に沖縄の各地の漁港でおこなわれていましたが、ゴールデンウィークの頃や7月上旬など、各地の開催時期はさまざまになっています。県内最大規模のハーリーのひとつが万座。万座ハーリーフェスティバルは、県内外や海外から例年3,000人ほどの参加者が集まるイベントとなっています。万座ハーリーフェスティバルの特徴は、沖縄県知事旗の争奪戦をおこなう点です。
はじめての沖縄旅行なら、ハズせないのは首里城。首里城は15世紀初頭から19世紀終盤まで、約450年続いた琉球王朝の政治、外交、文化の中心地となった場所です。日本、中国、東南アジアとの海外貿易で栄えた琉球王朝はさまざまな国の影響を受けています。首里城は第二次世界大戦の沖縄戦で全焼しましたが、沖縄の返還時に復元されました。2000年には日本で11番目の世界遺産として登録されています。
首里城公園を散策したら、ぜひ城下町もブラブラしてみましょう。首里城は小高い丘に建っており、そこから続く石畳は街歩きが好きな人にはぜひ歩いてもらいたい道です。苔むす石畳や赤い瓦屋根の民家が続く風景にはたとえようのない趣があります。城下町には休憩できるカフェや、沖縄そばの食べられるお店、地元の人に愛されている老舗の食堂もあります。
また、せっかく旅行に行ったら見るだけでなく、普段とは違う体験もしてみたいのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのは琉球ガラス村。ここでは、子どもから大人まで楽しめるアクティビティがたくさん用意されています。体験は小学生以上とありますが、グラス作りが5分から体験できるほか、アクセサリー作りやフォトフレーム作り、色つけなど家族それぞれが興味のある体験を選ぶことができるのが大きな魅力です。幅広い年齢層を対象としているので、家族旅行だけでなく友達やカップルの旅行でも満足できますよ。
沖縄の楽しみのひとつは、本土では出会うことの少ない南国のフルーツを味わえることです。6月に沖縄に行くならぜひ味わってみてもらいたいのが、沖縄産のマンゴー。沖縄はマンゴーの国内生産量第1位でちょうど6月に旬を迎えます。マンゴーは一個数千円するものというイメージがあるかもしれませんが、みやげものでなければ直売所やスーパーなどで一個数百円から購入できます。マンゴーは濃厚な甘みと芳醇な香りが特徴のフルーツ。栄養価も高く、ビタミンCやカリウム、ベータカロチンも豊富に含まれています。ビタミンCは日焼け予防やその回復に、カリウムは夏バテ予防やむくみの解消に役立つといわれていますので女性は積極的にとりたいフルーツですね。
マンゴーのほかにも、夏場の沖縄にはパイナップルなど旬を迎えるフルーツが豊富にたくさんあります。地元の人が買い物に訪れるような直売所やスーパーなどであれば、新鮮で手頃な価格で手に入るでしょう。みやげもの店では出会えないような食材にも出会えるので、滞在中一度は足を運んでみることをおすすめします。
沖縄は南国ですが、梅雨明けしたばかりの頃なら本格的な夏を迎える前のため暑すぎることはありません。また、6月中ならオフシーズンなので人が少なく旅行代金も安く押さえることができ、観光地としても魅力的な場所と言えるでしょう。沖縄は青く透明感のある海が有名ですが、その魅力はビーチレジャーにとどまりません。ハーリーなどのイベントや首里城をはじめとした文化財の散策、街歩きやガラス作りなどの体験もすることができます。本土とは文化的に大きく異なる沖縄には独特な食文化もあります。本土では手に入りにくいマンゴーなどの南国フルーツや沖縄料理に舌鼓を打てば、きっと印象に残る思い出になること間違いなしです。