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夏にはないメリットがたくさん!冬の沖縄旅行の楽しみ方まとめ

冬の沖縄旅行は飛行機代やホテル代も安く、ちょっとした穴場になっています。しかし、それに気がついたところで、「沖縄といえば夏でしょ?行ったところで何をすればいいの?」と思っている人もいるかもしれません。実は、冬だからこそ楽しめるスポットやイベントもたくさんあります。人出が少ないこともあって、友人同士、家族、あるいはひとりでゆっくり回るには、むしろ冬のほうが適しています。ここでは、冬の沖縄の楽しみ方を紹介します。

冬の沖縄は寒い? 気温と基本の服装

一部の離島を除くと、日本国内で亜熱帯なのは沖縄だけです。冬でも暖かく、県庁所在地の那覇市の場合で12月の平均気温は19度となっています。寒さのピークは1月と2月で、それでも平均気温は17度です。東京と比べるといずれも10度程度も暖かいのです。晴れた日の昼間ならばTシャツで過ごせることも珍しくありません。とはいえ、意外に気温の低い日があるのも事実です。風が強めだったり小雨が降ったりして肌寒い日が続くと、上着が必要になります。そうとは知らない観光客は、「沖縄は暖かい」と油断しがちです。特に早朝や夜に外出するときは、セーターやジャケット、カーディガンなど上に羽織るものを1枚用意しておくようにしましょう。
本土よりも暖かい沖縄では、1月の中旬になると桜の季節を迎えます。沖縄の桜はソメイヨシノではなくカンヒザクラが中心です。花の色は鮮やかなピンクで、本土とは少し雰囲気の異なるお花見が楽しめるでしょう。沖縄の桜は「寒い北部から南下する」といわれています。そのため、沖縄本島北部では1月中旬以降に満開を迎えます。本島南部では2月に入ってからです。本土とは逆に沖縄の桜前線は南下し、沖縄本島よりも南の離島ではさらに遅くなります。サクラが咲くといっても、やはりお花見シーズンの2月前後は寒さ対策を欠かせません。トップは手に持つだけでも上着を用意し、ボトムは長ズボンが基本です。

冬の沖縄旅行のメリット1:値段が安い

冬に沖縄を訪れるメリットのひとつが、旅費を抑えられることです。やはり、海水浴やマリンスポーツをお目当てにする人が多いため、観光客は夏に集中し、そのぶん飛行機代やホテル代が跳ね上がります。一方、冬場はオフシーズンです。料金が下がるだけでなく、観光スポットもあまり混み合うことがありません。なかでも、狙い目は1月中旬から下旬です。年末年始は休暇をとる人が多く、沖縄に限らず旅行客が増えます。また、2月に入ると沖縄本島だけでなく、久米島や石垣島でもプロ野球の球団がキャンプを張ります。これを目当てに人も増えるでしょう。2月中旬ごろともなると、休みに入るせいで学生のグループ旅行、特に卒業旅行がこれに加わります。
一方、11月の晩秋は気候も快適になり、料金も下がり始める時期です。しかし、しばしば修学旅行生とかち合います。人数が多いだけに、乗りたかった飛行機がすでに満席で予約できない可能性も決して小さくはありません。ホテルも予約がとりにくくなり、とれても騒がしさに巻き込まれる覚悟が必要になるでしょう。やはり、12月に入ってから中旬までの期間を待ったほうが無難です。

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冬の沖縄旅行のメリット2:海の透明度が高い

沖縄を訪れる人の多くは、青く透き通った海を楽しみのひとつにしています。冬が観光のオフシーズンになってしまうのも、「せっかく沖縄に行っても、泳ぐことができなければ楽しみも半減する」と考える人が多いからでしょう。もちろん、冬の海は一般的な海水浴には向きません。しかし、ダイビングやシュノーケリングをやるのなら、冬の時期こそおすすめです。というのも、海の透明度が高くなる点こそ冬の沖縄のメリットだからです。
実は、沖縄の海水温は真冬でも21度前後です。ウェットスーツを着用すれば十分に潜れる温度なのです。しかも、「プランクトンの発生が少ない」などの理由で、夏よりも冬のほうが水中の透明度が高くなります。白い砂地、サンゴ礁、カラフルな熱帯魚などがいつも以上に鮮やかに目の前に迫ってくるでしょう。地元のダイビングショップでは、まったくの初心者でも楽しめるプランをたくさん用意しています。家族連れのために子どもの安全に配慮したプランもあります。ウェットスーツやマスク、エアタンクなどの装備もレンタルで利用できます。特別な準備はまったく要りませんので、気軽に参加してみましょう。

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冬の沖縄旅行の楽しみ方1:ホエールウォッチング

冬の沖縄旅行の楽しみ方として、ホエールウォッチングを忘れてはいけません。北海道の室蘭、東京都の小笠原諸島などホエールウォッチングで知られる観光地はほかにもあります。しかし、「高い確率でクジラに出会える」のは、慶良間諸島付近や伊江島沖をおいてありません。ウォッチングツアーで使う高速船の船長がクジラの現れる海域を熟知していることに加え、周辺の漁業組合と連絡を取り合ってクジラの居場所を常に把握しているためです。たくさんのホエールウォッチングツアーが用意されており、出発拠点も沖縄本島南部の那覇、中部の北谷(ちゃたん)、北部の本部(もとぶ)と複数あります。ホテルが集中する中心部からのアクセスのよさなら那覇、ほかのアクティビティとの組み合わせを考えるなら北谷がおすすめです。乗船時間を短く済ませたいのなら本部からにしましょう。
沖縄で見られるのはザトウクジラです。12月~4月の間、出産と子育てのために慶良間諸島周辺にザトウクジラがやって来ます。クジラのなかでも中型~大型とされ、大きいもので体長は10m余りもあります。ときおりジャンプするのが特徴なので、迫力のある姿を期待してもいいでしょう。北半球でも南半球でも見られますが、沖縄付近に回遊してくるのは普段オホーツク海あたりで過ごしています。冬の間に暖かい海に移動し、そこで出産と子育てをします。つまり、沖縄ならば親子連れのザトウクジラも珍しくありません。親子で泳ぐ姿が見られるのも、ほかのホエールウォッチングではなかなか体験できない楽しみのひとつです。

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冬の沖縄旅行の楽しみ方2:トレッキング

沖縄には豊かな自然が残っています。それも亜熱帯の自然なので、旅行者の目にはさらに魅力的に映るでしょう。しかし、一般的な観光シーズンの夏では気温・湿度が高く、強烈な紫外線にもさらされます。その点、12月〜2月ならば歩き回るのも苦にはなりません。自然を目当てにトレッキングを楽しむには、むしろ涼しい冬でなければならないともいえます。
人気のあるトレッキングコースをひとつあげるとすれば、「国頭村(くにがみそん)森林公園」でしょう。「やんばる国立公園」の一角にあり、海沿いにはマングローブ林、内陸には「やんばるの森」と呼ばれる亜熱帯の照葉樹林が広がっています。ヤンバルクイナやノグチゲラが住んでいる森といえば、イメージのわく人も多いのではないでしょうか。森林公園のなかにはよく整備された遊歩道があるため、危険はまったくありません。おもちゃ美術館・天文台といったアトラクション施設のほか、オートキャンプ場・バンガロー・ツリーハウスなど宿泊施設も充実しています。もし、那覇空港から直行するのであれば、路線バスで3時間弱です。さらにアクティブに楽しみたいという場合は、国頭村森林公園の南東にある与那覇岳(標高503m)や本部半島の八重岳(453m)などへの登山も検討してみましょう。登山口から山頂までは往復で3時間程度と、こちらもお手軽に豊かな自然を楽しむことができます。

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冬の沖縄旅行のおすすめスポット1:美ら海水族館

沖縄の陸の自然を手軽に楽しめる代表が国頭村森林公園なら、沖縄の海の自然を手軽に体験できる代表は「沖縄美ら海水族館」でしょう。沖縄本島北部、西に突き出た本部半島の最先端にあります。全部で77ある水槽に、約740種・約2万1000点の生き物を飼育しており、そのほとんどが沖縄周辺のものです。
「黒潮の海」と名づけられた巨大水槽は、特に見逃せません。幅35m・奥行き27m・深さ10mの水槽のなかで、9m近いジンベイザメがゆったりと泳いでいます。また、「サンゴの海」は屋根がなく、太陽の光がそのまま射し込んでいる、ちょっと変わった水槽です。浅い岩場・砂地の海底・薄暗い洞窟などがひとつの水槽のなかに再現されています。もちろん、生えているサンゴもその周りを泳ぐ熱帯魚もいずれも沖縄周辺のものばかりです。ダイビングに行かなくても、沖縄のサンゴ礁を実感することができるでしょう。
屋内を歩いて回るだけで済むのも、沖縄美ら海水族館がおすすめの理由です。冬の寒い日や小雨の日でも、天気を気にせずに楽しめます。沖縄本島に何日も滞在する予定なら、「悪天候の日には美ら海水族館に行けばいい」と覚えておくといいでしょう。

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冬の沖縄旅行のおすすめスポット2:青の洞窟

沖縄で人気の名所・旧跡といえば、首里城公園・斎場御嶽(せーふぁうたき)・ひめゆりの塔・備瀬(びせ)のフクギ並木など、あげていけば切りがありません。そこそこの広さを徒歩で回るところも多く、体力に問題のない人でも夏はぐったりしてしまうでしょう。ショッピングエリアの国際通りにしても、夏の昼間は閑散としています。どのお店も営業時間を繰り下げていることもあり、にぎわうのは日が落ちてからです。
夏の気温や湿度の問題だけでなく、見ごたえという点でも冬のほうがおすすめなのが「青の洞窟」です。那覇からなら車で北へ1時間ほど、沖縄本島の西岸にあります。洞窟の上の狭い隙間から日光がまるでスポットライトのように射し込みます。この日光は海水がほかの波長の色を吸収してしまうため、海に溶け込むと青だけしか残りません。周囲が暗いこともあって、海水が青く輝いて見えます。独特の光の加減がいっそう神秘的な印象を与えるのはいうまでもありません。
洞窟周辺から近づくことのできる道がないため、シーカヤックやエンジン付きボートを使って近くまで行き、最後は泳いで洞窟内に入るのが一般的です。時間はかかるものの、崖沿いの岩場を伝って歩いて行くこともできます。ダイビングやシュノーケリングの人気ナンバーワンのスポットだけに、夏は観光客が殺到します。ボートに乗るには順番待ちが必須ですし、歩いて洞窟へ向かおうにも数珠つなぎがしばしば起こります。潮の状態にもよりますが、洞窟の奥行きは約40m、幅は広いところでも10m余りしかありません。着いたところで満員状態になっていることも多々あります。12月〜2月なら人の姿も少ないうえに、いっそう神秘的な雰囲気を楽しむことができます。

まとめ

すでに夏の間に沖縄を訪れたことのある人なら、冬の時期にもう一度訪れてみてはいかがでしょうか。かつては汗ばむ気候や混雑のせいで諦めてしまった名所・旧跡、観光スポットにも容易に足を運べるかもしれません。もちろん、初めての人にも冬の沖縄はおすすめです。過ごしやすく、旅費も抑えられます。紫外線も夏ほどには気にしなくて済むため、友人同士やひとりでの女子旅にもうってつけでしょう。暑すぎず混雑がないおかげで、小さい子どものいる家族連れもゆったりとした気分で旅ができるでしょう。

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