沖縄といえば「夏のリゾート」というイメージが定着していますよね。実は「冬の沖縄旅行」にはメリットがたくさんあるのです。気温や服装、子どもから大人まで楽しめる観光スポットなど、冬ならではの沖縄旅行のおすすめポイントについてご紹介します。
冬の沖縄は、暖かく過ごしやすいのをご存じでしょうか。12~2月までの沖縄の平均気温は17~18度。東京の1月の平均気温が6度℃程度なのに対し、沖縄は最も寒い時期でも15度前後はあります。本州で感じる季節感としては、晩秋か初冬といったところでしょうか。冬でも日差しのある日中は、半袖で歩ける日もあるくらい暖かいのです。朝夕の気温差対策で、カーディガンなどの長袖や、ウィンドブレーカーやジャケットといった軽めのアウターがあれば安心でしょう。本州で冬に着用する厚手のセーターなどは風を通すうえ、気温が高ければ暑くなるので、冬の沖縄には不向き。簡単に温度調節ができるようなものが最適です。
旅行代金は、冬だけ極端に下がるということはありませんが、ピーク時の7~8月を過ぎた9月から安くなります。10月からは体育の日を境に、祝日や年末年始などスポット的な高騰はありますが、ピークに対して一番空いている時期といえます。観光客が少ない傾向があるこの時期は、普段は混み合う場所も観光しやすいなどのメリットがあり、子ども連れの旅行にもおすすめなのです。
冬の沖縄は過ごしやすいといっても、マリンスポーツを楽しむには気温はやや低めですよね。冬はショッピングや食べ歩きなどを中心に楽しむのが良いでしょう。普段は混んでいる場所も、ゆっくり巡ることができますよ。国際通りは、多くの飲食店や土産店が軒を連ねています。定番の観光地「第一牧志公設市場」では、沖縄ならではのカラフルな魚や果物、豚の顔である「チラガー」、豚足の「テビチ」など、本州では見られない食品が所狭しと並んでいます。2階では魚料理や沖縄料理を楽しめる食堂が並び、沖縄の食文化を満喫できます。1階で買った鮮魚などを調理をしてもらえるのもうれしいポイントです。
冬は工芸品を堪能するのにも良い季節。「やちむんの里」は、沖縄の焼き物「やちむん」の工芸村です。数々のやちむんをはじめ、なかには琉球グラスを販売しているお店もあります。全て手作りの1点ものの器なので、家族や友人、恋人同士でお気に入りを選ぶ時間が楽しいでしょう。大切な人へのお土産や贈り物にもおすすめです。やちむんの器でコーヒーやスイーツを楽しめるカフェと飲食店もあり、休憩時間もぜいたくに味わうことができますよ。
春から夏にかけてにぎわう観光スポットは、冬ならゆっくり見ることのできる穴場です。大人気スポット「美ら海水族館」もその一つ。那覇空港から美ら海水族館まで車を使った場合の所要時間は、約2時間(高速道路を利用)、バスで約3時間(高速バスを使用)です。美ら海水族館は、世界初のジンベイザメの複数飼育が行われていることで知られていますが、サンゴの飼育や、沖縄の海を再現した展示も見どころです。
年末年始などを除いた冬シーズンは、夏に比べると比較的空いていることが多い傾向です。特に、平日はゆっくり見ることができるのでおすすめですよ。また、美ら海水族館のある「海洋博公園」では、11月中旬から12月末ぐらいまでの冬シーズン、幻想的なイルミネーションを見ることができます。
「おきなわワールド」は、沖縄の自然や文化、歴史が体感できる県内最大級の観光テーマパークです。那覇空港からは車で約30分ほどの場所にあります。一番の見どころは、鍾乳洞と国内最大級の玉泉洞。「東洋で最も美しい鍾乳洞」といわれ、年間100万人が訪れるほどです。また、旧盆の祖先供養の集団舞踊のエイサーをアレンジしたアトラクション「スーパーエイサー」も人気。迫力のスーパーエイサーを見るために来場する人も多く、公演時間は要チェックです。
琉球ガラスなど伝統工芸の体験も楽しむことができるので、旅の思い出や大切な人へのお土産として、オリジナルの工芸品を作ることができますよ。飲食店やお土産店も充実しています。なかでも、沖縄食材にこだわったヘルシーバイキング「ちゅら島」では、体に優しい料理が常時80種類以上そろうといううれしいメニュー。お座敷やキッズルームなどもあり、子ども連れでも安心です。他にも「王国歴史博物館」や「熱帯フルーツ園」など、広大な敷地にさまざまなエリアがある「おきなわワールド」は、子どもも大人も楽しむことができるレジャー度満点なスポットです。
自然豊かな癒しのスポットとして人気なのが「ガンガラーの谷」。那覇空港から車で約30分程度です。数十万年前まで鍾乳洞だった場所が崩れてできた亜熱帯の森で、約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区としての可能性も高く、今も発掘調査が行われています。見学は、ツアーに参加することでのみ可能。ガジュマルなど沖縄の大自然を堪能できるのはもちろんのこと、専任のガイドさんが語る沖縄の歴史には見学や見物を超えた“旅”を感じることができるでしょう。ツアーの集合場所でもある「ケイブカフェ」は洞窟内にあります。自然の姿を活かしたくつろぎのカフェで、飲み物や食事を楽しむこともできますよ。
沖縄の冬ならではの自然を楽しめるスポットを5つご紹介しました。ハイシーズンに行くと混んでいる場所でも、冬なら混雑することなく楽しめます。冬の沖縄は本州よりも暖かく過ごしやすいので、自然を満喫できる癒しのスポットでゆったり過ごすのもおすすめです。